4月29日 第77回メーデー中央大会を東京・代々木公園で開催し、4万3754人が集まった。メーデー中央大会は「中央大会式典」「ふれあい祭り」「元気デモ」の3部構成で、ふれあい祭りは、メーデーに参加しているNPO、NGO団体が様々な企画を工夫し、一般市民の参加する「いこいの場」となった。
メーデー中央式典で、高木会長は、「格差社会」「負担増・給付削減路線との対峙」「春季生活闘争」などの課題を揚げ、格差社会の到来に関する懸念が高まっていると指摘し、「格差社会がもたらす負の側面から脱却するため、できることから実行し、不安と不信の日本から、安全・安心、信頼の日本を目指し、皆さんと力を合わせがんばっていくと」決意を述べた。また、サラリーマン狙い撃ち型の負担増・給付削減路線を続ける小泉政権を批判し、「小泉政権が不条理かつ道理をわきまえない政策を強要するなら、断固として闘っていく」と力強くあいさつした。
メーデー中央式典には、政府、行政、政党から多くの来賓が出席した。政府を代表して川崎厚生労働大臣は、「多くの課題が山積しているが、様々な課題も政労使の信頼関係で実現できる」、東京都関谷副知事は「働く人の声を踏まえ、新しい東京、日本のあり方を現場から発信してほしい」とあいさつ。また政党からは、民主党小沢代表、社会民主党福島党首からそれぞれ連帯のあいさつを受けた。民主党小沢代表は「民主党は一致団結して皆さんの声を政治の上に実現する。皆さんと共に、政権交代によって、真の構造改革を実現し、日本を変える。日本を作り直そう」とあいさつした。
連合とNGO・NPO共同メッセージ、特別決議、メーデー宣言が満場の拍手で採択された後、森越会長代行の力強いがんばろう三唱でメーデーを締めくくった。
式典後には、「パート・契約労働者の集い 本音でトーク『つくろう!格差のない社会』」が開催された。山口洋子副事務局長をコーディネーターに、高木剛会長、中野麻美弁護士、田賀克枝サービス・流通連合コープさっぽろ労働組合中央副執行委員長・パート部会会長、鴨桃代全国ユニオン会長を迎え、パート、契約社員など不安定な雇用形態で働く人を取り巻く状況を改めて認識し、格差をなくすために何ができるかをそれぞれの立場で考える場となった。高木会長は「不条理、不合理を直したい。お互いに力を合わせるため、労働組合に参加してほしい」と呼びかけた。
また富山県内では今年から新たな4地域協議会・県下4地区での開催となり、連合富山の組織の連帯・連携の強さ、すばらしさをあらためて組合員や家族が体感するメーデーとなった。ボルファートとやま前の親水広場での富山会場の来賓には石井富山県知事、村井(民主)、又市(社民)、長尾(県民社協)の各政党代表と広野参議院議員、高田富山労働局長、森富山市長が参列し、大会に花を添えた。また、新川会場は、黒部市宮野運動公園で、堀内市長、南砺市うイオックスアローザで開かれた砺波会場では南砺市山本収入役を迎え、それぞれ4月29日、連休の初日に開催した。高岡会場は、5月1日に古城公園にて橘高岡市長から激励の挨拶を受けた。 |