格差の是正と公正な配分を目指し
2007春季生活闘争の闘争開始を宣言!

連合富山は、2月7日、ボルファートとやまで2007春季生活闘争の闘争開始宣言集会を開催し、県内各構成組織、加盟組織より350名が参加、2007年春の闘いのスタートを宣言しました。
  冒頭、連合富山 草嶋会長からは、「景気は、回復していると言われているが、その成果の配分が経営者、株主だけに偏り、働くものへ正しく分配されていない! 働くということの尊厳が脅かされている今、この春季生活闘争、統一自治体選挙、そして夏の参議院選挙で必ず勝利して、働くものの団結を示そう!」と力強くあいさつ。
続いて安東事務局長より連合富山としての闘争の進め方が示され、全員の力強い拍手で確認しました。
  そして、電力総連 山田博喜 関西電力労組書記長、電機連合 大森一雄 松下電器労組半導体魚津書記長、情報労連 若林好信富山県協事務局長、UIゼンセン同盟 林美奈子女性委員長、自治労 林宏之県本部書記次長よりそれぞれ構成組織(産業別組合)としての闘争方針と決意が示されました。
  続いて、連合富山女性委員会の蔵町朋恵副委員長より高らかに闘争開始宣言文(以下に記載)が読み上げられ、全員の拍手で確認しました。
  そして、連合富山がこの集会に招いた「医療福祉再生会議」所属の森田 高(たかし)さんより、あいさつを受け、日本の医療現場や福祉の実情、勤労世帯を取り巻く課題解決への意欲を示しました。
  最後に草嶋会長が「今年は、すべての組織で必ず賃上げを勝ち取り、県政、国政の政治決戦に勝利しよう!」と力強くガンバローを三唱して、集会を締めくくりました。

闘 争 開 始 宣 言(案)

 今、国内景気は、国内企業各社が軒並み過去最高益を更新するなど、拡大局面が続いている。しかし、私たち働く側には、その実感はまったくない。

 そればかりか、株主や会社役員への配分が大幅に増える一方で、私たち勤労者の所得だけが低下を続け、社会の分配構造の深刻な歪みは、全く改善されていない。

今日の企業業績回復は、勤労者一人ひとりの懸命な働きがもたらした結果である。

にもかかわらず、企業の多くは、「労働への分配」という形で、それに報いていない。

そればかりか、パートタイマーや派遣労働などの非正規労働者を雇用の「調整弁」としての安易な解雇、採用など、「労働の尊厳」を踏みにじる対応を続けてきた。

そして、働いているのに貧しいという「ワーキングプア」という言葉さえ生まれた。

「働き方の二極化」、「所得の格差拡大」が「国民のさらなる将来不安」を呼び、ひいては社会全体、国家の崩壊に繋がることを経営者は、強く自覚すべきである。

わたしたちは、2007春季生活闘争で、まず「中小共闘」、「パート共闘」をさらに強化し、パートタイマー・派遣・請負労働者等の均等待遇を必ず勝ち取る。そして「仕事と生活の調和」と「労働者の尊厳復活」に向けた労働時間短縮並びに時間外割増率の諸外国のレベルまでへの引き上げを実現する。

また未組織労働者も含めた全体の賃金水準の底上げを目指し、特にパートタイマーの待遇改善に向け、 「誰でも最低千円の時給」 を社会的メッセージとして強く発信していくなど、 格差の拡大にストップをかける ために組織一丸となって闘う。

そして 安易な労働基準法の改正に強く反対 する立場で、労働契約法、パート労働法、最低賃金法、雇用保険法をめぐる議論には「勤労者の立場の尊重」を基本に対峙し、すべての働くもののための ワークルールの確立 をめざす。

私たちはまた、4月の県議選において推せん8候補全員の勝利を、7月の参議院議員選挙では、無所属統一候補  森田たかしさん の必勝を期して闘う。

そして、その勝利を政権交代へと繋げ、連合が目指す政策の実現を果たそう!

「 STOP ! THE  格差社会」、「労働は、商品ではない」  この言葉を胸に、私たち連合富山は、まじめに働く者が必ず報われる「公正・公平・安心な社会」の実現に向け、一丸となって闘うことをあらためて誓い、 2007 春季生活闘争の開始をここに宣言する。

 

2007年2月7日                     
連合富山 2007 春季生活闘争 闘争開始宣言集会