闘 争 開 始 宣 言(案)
今、国内景気は、国内企業各社が軒並み過去最高益を更新するなど、拡大局面が続いている。しかし、私たち働く側には、その実感はまったくない。
そればかりか、株主や会社役員への配分が大幅に増える一方で、私たち勤労者の所得だけが低下を続け、社会の分配構造の深刻な歪みは、全く改善されていない。
今日の企業業績回復は、勤労者一人ひとりの懸命な働きがもたらした結果である。
にもかかわらず、企業の多くは、「労働への分配」という形で、それに報いていない。
そればかりか、パートタイマーや派遣労働などの非正規労働者を雇用の「調整弁」としての安易な解雇、採用など、「労働の尊厳」を踏みにじる対応を続けてきた。
そして、働いているのに貧しいという「ワーキングプア」という言葉さえ生まれた。
「働き方の二極化」、「所得の格差拡大」が「国民のさらなる将来不安」を呼び、ひいては社会全体、国家の崩壊に繋がることを経営者は、強く自覚すべきである。
わたしたちは、2007春季生活闘争で、まず「中小共闘」、「パート共闘」をさらに強化し、パートタイマー・派遣・請負労働者等の均等待遇を必ず勝ち取る。そして「仕事と生活の調和」と「労働者の尊厳復活」に向けた労働時間短縮並びに時間外割増率の諸外国のレベルまでへの引き上げを実現する。
また未組織労働者も含めた全体の賃金水準の底上げを目指し、特にパートタイマーの待遇改善に向け、 「誰でも最低千円の時給」 を社会的メッセージとして強く発信していくなど、 格差の拡大にストップをかける ために組織一丸となって闘う。
そして 安易な労働基準法の改正に強く反対 する立場で、労働契約法、パート労働法、最低賃金法、雇用保険法をめぐる議論には「勤労者の立場の尊重」を基本に対峙し、すべての働くもののための ワークルールの確立 をめざす。
私たちはまた、4月の県議選において推せん8候補全員の勝利を、7月の参議院議員選挙では、無所属統一候補 森田たかしさん の必勝を期して闘う。
そして、その勝利を政権交代へと繋げ、連合が目指す政策の実現を果たそう!
「 STOP ! THE 格差社会」、「労働は、商品ではない」 この言葉を胸に、私たち連合富山は、まじめに働く者が必ず報われる「公正・公平・安心な社会」の実現に向け、一丸となって闘うことをあらためて誓い、 2007 春季生活闘争の開始をここに宣言する。
2007年2月7日
連合富山 2007 春季生活闘争 闘争開始宣言集会 |