新年あけましておめでとうございます。


新春を穏やかな中にご家族とともに迎えられ、心からお喜び申し上げます。
昨年は、「失われた年金」の問題が発覚しさらに、食品の偽装や品質問題が一年を通して大きな社会問題となるなど、生活者の安心・安全が脅かされた一年でありました。
日本経済は、昨年末に財務省や日銀が景気は、減速傾向にあるとしたが、今日まで戦後最長だった「いざなぎ景気」をはるかに超える景気拡大といわれ、企業業績は改善し株式配当や役員報酬が大幅に増えていますが、一方私たち労働者の労働分配率は抑えられ、加えて、少子高齢化が進む中で、人口減少時代となり、年金・医療・介護などの社会保障は給付削減・負担増となり、定率減税も昨年から全廃されるなど、可処分所得は年々低下しています。さらに原油・原材料の高騰がガソリン、灯油をはじめとする燃料や石油製品に加えて小麦、大豆も値上がりするなど、生活関連製品の負担が増加し生活面ではますます厳しくなっています。また、非正規雇用の増加もあり、ワーキングプアの言葉に象徴されるように、働いても働いても苦しい生活しかできない層が拡大し、格差の拡大が大きな社会問題となってきています。
連合は、08年春季生活闘争において、賃金の底上げを始め、是正を含む賃金改善、非正規労働者の処遇改善や正社員化、また、ワーク・ライフ・バランスの実現に向けて所定内労働時間の短縮や時間外労働割増率の引き上げなど、格差社会からの脱却のために積極的に取り組むこととしています。
  連合富山は、構成組織の協力を得ながら、すべての働く者が、将来にわたって安心して働ける社会、信頼しあえる社会の実現に向けて全力を挙げていきます。また、昨年の参議院選挙における与野党逆転に続いて、早期に予測される次の衆議院の解散・総選挙において政権交代を何としても実現しなければなりません。そのために積極的に取り組んでいきますので、皆さんのご理解とご支援・ご協力をお願いします。
  今年が皆さんにとって明るく充実した年になることをご祈念申し上げ、新春のあいさつと致します。

日本労働組合総連合会富山県連合会 会長  森本 富志雄



機関紙『連合とやま』2008年新年号(PDF)

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