日本労働組合総連合会富山県連合会
会 長 森 本 富 志 雄
新年あけましておめでとうございます。
新春を穏やかな中にご家族とともに迎えられ、心からお喜び申し上げます。
昨年は、福田首相の突然の退任やアメリカのサブプライムローン問題に端を発した世界的な景気後退、無差別殺人事件の続発、さらに、相も変わらず食品の偽装や品質問題、改善されない年金問題、後期高齢者医療制度における新たな負担など、ますます生活者の安心・安全が脅かされた一年でありました。
働く者の生活は、昨年10月以降に深刻化した世界的な金融危機と円高・株安に伴う企業収益の急速な悪化と、食料品を中心とする生活必需品の大幅な値上がりや、社会保険料の負担増加などにより可処分所得が低下し、年々厳しくなっています。また、景気後退に伴う企業業績の悪化により、雇用調整の動きも顕著となっており、派遣やパートなど非正規雇用労働者の解雇が相次いでおり、失業率の増加やさらなる格差の拡大が懸念されています。
連合は、09年春季生活闘争において、賃金カーブ維持分の確保の上に、物価上昇に見合うベアにより、勤労者の実質生活を維持・確保することを始め、非正規労働者の処遇改善のための社会的キャンペーンの実施、また、ワーク・ライフ・バランスの実現に向けて、長時間労働の是正のための休日増を始めとする所定労働時間の短縮や、時間外労働割増率の引き上げなど、景気の回復と生活防衛のために総力を挙げて取り組むこととしています。
連合富山は、構成組織の協力を得ながら、すべての働く者が、将来にわたって安心して働ける社会、信頼しあえる社会の実現に向けて積極的に取り組んでいきます。また、長期にわたる自公政権によってもたらされた国民の不満や不安の解消に向けて、早期に予測される次の衆議院の解散・総選挙において政権交代を実現するために、小選挙区における推薦候補の勝利に全力を挙げて取り組んでいきますので、皆さんのご理解とご支援をお願いします。
今年が皆さんにとって明るく充実した年になることを祈念します。
→機関紙『連合とやま』2009年新年号[PDF] |