東南アジアの国々との国際交流

 国際労働財団(JILAF)の招きにより、フィジー、香港、ラオス、マレーシア、フィリピン、東ティモール、インドネシアより9名の各国労働組合役員が6月12日来日し、13日より連合本部や厚生労働省への訪問など14日間にわたる日本での視察・研修活動の一環として、20日から21日にかけ富山を訪れ、連合富山が受け入れた。
 20日午前に廣貫堂労使の協力で同社を視察し、富山労働局の協力で富山ハローワークを訪問し、午後には田中精密労使の理解と協力のもと同社工場を視察、続いて富山県庁を表敬訪問し、県内雇用の実態や県としての雇用対策を中心に質疑と意見交換を行った。
 夕刻にはボルファートとやまを訪れ、連合富山との懇談会と歓迎レセプションに出席した。席上、森本会長より「JILAFの招聘で我が国および当連合富山にお越し頂いた東南アジアチームの皆さんに心より歓迎の意を表したい。今日、企業活動はグローバル化が一層進展し、国や地域間の距離は極めて短く太くなっている。県内でも自動車・電機・金属機械・化学・薬品など、多くの製造各社が貴地域をはじめ、世界各地へ展開しており、私たち労働組合も視野を広げ、国境を越えた交流、連帯を深めていかなければならない。今回の貴チームの訪問がその良き契機となるよう期待するとともに、24日までの日本における活動のご成功をお祈りする」と歓迎の挨拶を行った。東南アジアチームを代表してインドネシア福祉労働組合総連合(KSBSI)のマルチユア・ラジャ・シレガール氏より、今回の受け入れに対する感謝を込めた挨拶を受けた。懇談会では、瀬川事務局長より県内労働事情および連合富山の特徴的な活動取り組みなどを報告、続いて質疑意見交換を行った。意見交換では「組織化、特にサービス業についてはどのように取り組んでいるのか」や「日本ではスト等の争議行動が少ないと聞いているが、何故なのか労使協議のシステム等を教えてほしい」、「私鉄総連とJR関係労組など必ずしも業種では一本化されていない日本の産業別組合の実情等を教えてほしい」等、多くの質問意見が出され、それぞれ担当する連合富山三役がそれに応じた。懇談終了後には歓迎レセプションにもチーム全員が出席し、夕食を交えて一層、交流、交歓を深めた。


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