賃金改善を目指した2006春季生活闘争を検証!
連合富山第30回地方委員会 開催!
賃金改善を目指した2006春季生活闘争を検証! 賃金改善を目指した2006春季生活闘争を検証!

 連合富山は、5月24日(水)ボルファートとやまにおいて第30回地方委員会を開催し、賃金改善と二極化・格差の是正を目指し闘った2006春季生活闘争の中間総括を中心に討論が展開されました。冒頭、瀬川副会長の開会挨拶、議長に就任した堀野地方委員(JAM)の就任挨拶に続き、連合富山・草嶋安治会長より「今春闘は、企業業績や景気回復基調を背景としているという点でここ数年の雇用維持・確保中心の闘争から文字通りの反転攻勢をかける闘いとなった。現段階ではすべての労組が妥結には至っていないが、中小の踏ん張りによって、賃金改善分も含め、一定の成果を勝ち取る水準を維持している。とりまく情勢は、小泉政権が進める定率減税廃止というサラリーマン狙い撃ちの大増税路線や福祉切捨ての政策が目白押しである。私たちは、今こそ勤労者すべての怒りを結集し、本部や構成組織と連携し、この春の闘いの成果を起点に、431中央行動など、さらに大きな運動につなげていこう」と挨拶しました。その後、経過報告に続き審議に移り@労働組合わかば(自治労)、林野労組富山分会(前全林野)の組織名称の変更、農協労・魚津興産支部の店舗廃止による脱退A塚原執行委員(サービス流通・安井氏から交代)と大坪執行委員(日教組・広橋氏から交代)の役員交代B2006春季生活闘争方針、B2006年春季生活闘争の中間まとめ(案)が提案され賛成多数で承認されました。最後に草嶋会長の団結ガンバロー三唱で連合富山への力の結集を全員で誓い合いました。

1.連合富山の政策制度要求実現と春季生活闘争との関わり
2.中小共闘センターの取り組み
3.結びに
【 連合富山2006春季生活闘争 中間まとめ 】
具体的な取り組み
1.連合富山の政策制度要求実現と春季生活闘争との関わり
 2006年春季生活闘争を取り組むにあたり、連合富山は2005年12月20日に2006春季生活闘争討論集会を開催し、連合本部の春季生活闘争の基本的スタンスを確認した。
 2006年春季生活闘争は、景気回復を背景に賃金カーブ維持プラス真水の賃金改善を求めとともに、中小労働者の格差是正、パート労働者等の待遇改善や4地協を中心にサラリーマン大増税阻止の取り組み、全ての組合が取り組む4つの「ミニマム運動課題」や前段交渉の強化・1〜2月段階における職場点検活動を確認し、中小・地場組合の支援強化と共闘強化を中心に、交渉・妥結の前倒・集中化を通じた相場形成との波及による賃金改善に取り組んだ。
連合富山はすべての組合が取り組む課題である「ミニマム運動課題」4課題を柱とし、中小・地場組合の賃金改善や男女間の労働条件の是正、パート労働者の均等待遇などに取り組んだ。
賃金交渉においては、大手は賃金カーブ維持・確保プラス賃金改善分を確保する事が出来た。中小においては99人以下において一部の組合において昨年実績を確保できず、大手と中小の格差是正には至らなかった。しかし、一部の組合においてベアを要求するところや昨年の賃金カット分の要求をすると共に確保する組合もあった。5月23日時点で依然、要求していない組合(62組合)や要求しても回答が出ていない組合(45組合)もあり、今後、妥結に向け支援強化が必要である。
(1) 税務署要請について
 勤労者が給与から源泉徴収されている所得税の還付申告と税制行政に対する要請行動を取り組んできました。今年も県下4税務署に対し、加盟組織で取り組んだ還付申告を提出するとともに、定率減税の縮小・廃止反対や、サラリーマンの必要経費の拡大、保険や医療費控除足きり引き下げなど税務行政に対する要請書の提出に取り組んだ。
 4税務署に対して要請書と申請書77 件を提出した
富 山
高 岡
魚 津
砺 波
合 計
提出日時
3/6
3/7
3/8
3/6
件数
51
15
77件
還付予定額
1,522,866
25,833
109,370
68,360
1,726,429円
(2) 各種団体要請について
[県経営者協会]
3月1日富山県経営者協会に対して、企業が増収・増益の中で所得や生活の中に二極分化が進行、格差社会の進展は機会の平等を阻害している。また、労働者の働きがい、生きがいなくなり職場における現場力が低下している。経営者も労働側も協力して元気な富山県を作っていかなければならない。特に@賃金体系整備と要求目安6,500円、A65才までの雇用延長問題、若者の就職支援問題、B労働時間管理、C最低賃金(地域最賃・企業内最賃)D労働法関係、E男女平等の確保と労働条件の向上、F中小・零細企業対策、G労働安全衛生などについて要請書を提出した。
 経営者側からは、格差はつきものである。少子高齢化問題は継続的な課題であり今後十分論議が必要と考えている。
[富山労働局]
3月13日、富山労働局に対して、@雇用対策,A労働法関係、B労働時間の短縮、C男女平等対策、Dパート労働・派遣労働者対策、E監督行政の強化と労働相談対策、F労働安全衛生、G最低工賃の改定についてと、2006年度最低賃金行政に関する要請として、@富山県(地域別)最低賃金の改定、A各産業別最低賃金の金額改定、B監督行政の強化について要請書を提出した。
労働局からは、要請内容はよく理解できる、やれるものから取り組んでいきたい。その後、「狭山産業問題懇談会」を開催し、高齢者雇用安定法の取り組みや若年者の離職問題について論議がなされた。
[商工会議所連合会、中央企業団体中央会、商工会連合会]
3月29日に商工会連合会、中小企業中央会、30日に商工会議所連合会に対して、@賃金改善要求、A雇用対策、B労働時間、C労働法関係、D男女平等の確保と労働条件の向上、E中小・零細企業対策、F労働安全衛生、G安心と信頼の社会保障制度の確立について要請書を提出した。
 各々から、各会議において要請のあったことを伝えて生きたいとの返答があった。
[富山労働局雇用均等室]
3月29日に女性委員会を中心に、雇用機会均等法改正、パート労働者の雇用安定や公正な労働条件確保を均等室に要請書を提出した。均等室長より更なる周知啓発を図っていく等の回答があり、また、各々の職場の状況や問題点、制度への改善を要求した。
(3) 春季生活闘争討論集会と各種集会
1.2006春季生活闘争討論集会
日時  2005年12月20日(火)13:30〜
会場  ボルファートとやま 4F「こはく」
報告
・連合富山代表あいさつ  草嶋会長
・連合本部より課題提起 
1)田村 雅宣 労働条件局長 
「2006春季生活闘争連合の闘争方針と具体的取り組み」   ―06春季生活闘争をいかに闘うか?―
2)中桐 孝郎 雇用法制対策局次長  「改定労働安全衛生法について」
2.2006春季生活闘争地協討論集会
高岡地協 1月27日(金)14:00〜28日(土)国民年金健康保養センター 75名
 ・2006季生活闘争をめぐる情勢報告 :連合富山会長 草嶋安治
 ・適正な労働時間管理と不払い残業撲滅の取り組み:連合労働条件局次長 加藤久美子
 ・高齢者の継続雇用について:社会保険労務士・司法書士 渋谷 隆
 ・分散会「労働条件を改善するために」 5分散会
砺波地協 1月28日(土)13:30〜29日(日)いこいの村  75名
 ・2006春季生活闘争をめぐる情勢について:連合富山安東事務局長
 ・家計を直撃する定率減税廃止と確定申告の実務:税理士 関 慎一
 ・労働時間管理(不払い残業撲滅)など:連合富山安東事務局長社会保険労務士
 ・高齢者の継続雇用について:社会保険労務士 斉藤 英樹
 ・分散会「労働条件を改善するために」5分散会
富山地協 1月28日(土)13:30〜29日(日)いこいの村  75名
 ・連合富山2006春季生活闘争方針:連合富山草島会長
 ・高齢者の継続雇用について:社会保険労務士・司法書士 渋谷 隆 
 ・連合の次世代育成支援法、育児・介護休業法、改正高齢法などへ対応
  連合雇用法制対策局長 長谷川裕子
 ・分散会「連合富山や地協活動への要望、高齢者雇用安定法改定への取り組み」6分散会
新川地協 1月28日(土)13:30〜29日(月)金太郎温泉 65名
 ・2006春闘を取り巻く情勢について:連合富山藤畑副会長
 ・定率減税による家計への影響について:連合経済対策局次長 大橋 太郎
 ・高齢者の継続雇用について:社会保険労務士 高木 光男
 ・フリーディスカッション「今春闘における中小・地場の共闘体制について」6分科会
3.2006春季生活闘争「闘争開始宣言集会」
日時 2006年2月8日(木)18:00〜19:10
場所 ボルファートとやま 2階大ホール
参加者 約350名 
・主催者代表挨拶 連合富山草嶋会長
・ 闘争の基本方針 連合富山安東事務局長
・決意表明 運輸労連(高野)、農協労(大塚)、情報労連(若林)、
全国一般(森永)、国公総連(吉田)
・闘争開始宣言 UIゼンセン同盟(林)
・ ガンバロー三唱 連合富山草嶋会長
4.青年委員会2006年春季生活闘争討論集会
日時  2006年2月18日(土)10:00〜
場所  ボルファートとやま4F「めのう」
参加者  青年委員64人
・主催者代表挨拶 窪委員長
・連合富山代表挨拶 安東事務局長
・06春季生活闘争の連合富山方針 安東事務局長
・「各構成組織の青年活動の取り組み」発表  JAM、電機連合、県教組
・グループディスカッション
・ガンバロー三唱     窪委員長
5.国際女性デー富山集会
日時 2006年3月4日(土)9:30〜13:00
場所 ぼるファートとやま、JR富山駅マリエ前
参加者 女性委員会役員10、構成組織3、村井衆議院議員、連合富山事務局6計20名
・女性委員会委員長挨拶     井加田委員長
・連合富山代表挨拶       草嶋会長
・講演「医療制度について考えてみよう」  連合総合政策局生活福祉局花井次長
・パネルディスカッション
パネラー 朝日 裕之  北日本新聞社会部部長デスク
野徳みゆき  医療従事者(県医療事務局長)
広瀬 一美  利用者(女性委員会副委員長)
花井 圭子  連合総合政策局生活福祉局次長
引き続き、マリエ前にて国際女性デー行動を実施、女性委員会委員の街宣行動とクッキー、ビラ、ティシュ配布
6.2006春季生活闘争総決起集会
2006春季生活闘争が3月15日から最大の山場をむかえることから、連合富山の県内4地協において3月7日〜9日の期間に約3,000人が結集し春闘勝利をめざし総決起集会を開催した。
地協名
月日
時間
会 場
参加人員
担当役員
高岡地協
3/7
18:15
高岡市民会館 ※デモ
850
草嶋会長
富山地協
3/8
18:15
富山県民会館 ※デモ
1,100
草嶋会長
砺波地協
3/8
18:00
福野町「ヘリオス」
400
毛利副会長
新川地協
3/9
18:00
コラーレ
600
草嶋会長
7.パート集会
日時  2006年3月25日(土)9:30〜12:30
場所  ボルファートとやま4階「めのう」
参加者  構成組織役員、女性委員会11名、事務局8名、草嶋社会保険労務士、村井宗明衆議院議員 計36名
・主催者代表挨拶 草嶋会長
・来賓挨拶 村井衆議院議員(民主党)
・講演「パート労働者の実態と支援・共闘のあり方」   全国コミニティユニオン代表  鴨 桃代
・ディスカッション
      体験発表    一般参加者
               富山市臨時嘱託職員労働組合   和田美智子委員長
               全国一般富山地方本部      畑中誠治書記長
8.中小未解決労組対する「解決促進・支援行動」
日時 2006年4月4日(火)18:15〜19:30
会場 富山駅前CIC前 広場
参加者  約250名
・06春闘の経過終盤への決意 上野中小共闘センター議長
・06春季生活闘争本部長挨拶 草嶋連合富山会長
・激励挨拶 村井民主党県連代表
菅沢社民党県連合会幹事長
・各構成組織の状況報告 全国一般(松井)、JEC連合(太田)、
全自交労連(増山)
・終盤に向けての取り組み 松長中小共闘センター副議長
・集会アピール 近藤電機連合富山地協事務局長
・ガンバロー三唱 連合富山会長
(4) 街頭行動(高岡車とゆとり号によるテープ街宣、街宣・ビラ配布など)
・高岡地協 3月6日(月)、13日(月)〜15日(水)
・砺波地協 3月9日(木)
・新川地協 3月9日(木)〜10日(金)
・富山地域連絡会 3月8日(水)
(5) 部門連絡会
・交通・運輸部会  3月27日(月)15:00
・金属部会  2月13日(月)15:00 15名
・拡大幹事会 12月 9日(火)15:00 15名
・化学部会  3月23日(月)16:00  8名
・繊維・食品・一般部会  3月28日(火)15:00  5名
(6) 「なんでも労働相談」の実施
2月4日(土)・5日(日)に実施
組織強化活性化委員、弁護士、社会保険労務士、 連合富山地方アドバイザー、事務局  総勢34名
・取り組み内容
ビラまき  構成組織・地協対応(富山駅頭33名、高岡駅頭24名)2月2日実施
       新聞折込  北日本新聞  52,000枚 県下52地区  2月1日 実施
       新聞広告  読売新聞   くらしネット ハイヨミ  2月2・5日実施
       北日本新聞  コミュニティ広場るんるん  2月3日実施
       街  宣  テープ街宣  富山市内中心  2月4・5日実施
・相談件数
電話相談  30件  27名  面  談   3件   3名
・キャンペーンを知った媒体  チラシ・新聞9件
・相談内容   賃金関係12件、保険関係12件、その他6件
(7) サラリーマン大増税キャンペーン
1.「サラリーマン大増税阻止12.6総決起集会」(全国統一行動)
日時 2005年12月6日(火)18:15〜19:30
会場 富山駅前CIC前広場
参加者 約350名
・主催者代表挨拶 草嶋連合富山会長
・激励挨拶 村井民主党県連代表
 湊谷社民党県連合会副代表
・決意表明 全国一般(堀田)、女性委員会(新タ)
・集会アピール 窪青年委員会委員長
・ガンバロー 三唱 草嶋連合富山会長
・デモ行進
2.「給料日街宣」(全国統一行動)
街宣、ビラ・テッシュ配布
1月25日(水)7:00〜 JR砺波駅頭 15名参加   7:00〜 JR魚津駅頭  7名
26日(木)7:20〜 JR高岡駅頭 15名   7:40〜 JR富山駅頭 33名
2月23日(木)7:00〜 JR石動駅頭 12名   7:00〜 JR黒部駅頭 10名
24日(金)7:20〜 JR小杉駅頭 11名   7:40〜 JR富山駅頭 24名
3月23日(木)7:00〜 JR砺波駅頭 10名  7:20〜 JR滑川駅頭  6名
24日(金)7:20〜 JR高岡駅頭 14名   7:40〜 JR富山駅頭 27名
4月24日(月)7:00〜 JR石動駅頭 10名   7:00〜 JR魚津駅頭  9名
25日(火)7:20〜 JR高岡駅頭 15名   7:40〜 JR富山駅頭 22名
3.連合富山独自の取り組み(県民と共に起こす街頭行動)
日時  1月30日(月)17:00〜18:30
場所  JR富山駅前(マリエ横)
参加者  各構成組織代表者42名参加
専用ブース(「増税反対」怒りのサロン)を設置し、県民を巻き込んだキャンペーンを展開した。多くの皆さんにその場から直接FAXで抗議送信への参加を呼びかけた。また、定率減税廃止によせて「怒りのサラリーマン川柳」への応募を求めるビラ・ティッシュを配布、街頭にプロジェクターを用意して「定率減税のカラクリ」を映写するなど、多くの通行人にアピールした。
 また、川柳については2月17日まで各構成組織にも呼びかけ取り組んだ結果、114通の応募があり、厳正な選考により以下の作品が表彰された。
・怒りのサラリーマン川柳 入賞作品
最優秀作品(1)
・増税の 憂さを晴らせぬ 発泡酒 松井研一朗(全国一般)
優秀作品 (3)
・大増税 これで子供は また減少 津幡 和貴子(会社員)
・増税より 未納者対策 強化しろ! 荒永 隆司(会社員)
・税金を 支払う為に 妻パート 古市  栄(団体職員)
佳作作品 (10)
・家庭から 笑顔が消える 大増税 河原  豊(不二越労組)
・これでもか トドメの刺客 大増税 藤畑 総司(北陸電気製造労組)
・義務ですが あまりじゃないか 純ちゃんよ!  中森 一成(富山交通労組)
・久しぶり 右肩上がり 税率か          松田 秀孝(松下労組砺波支部)
・大増税 我が家の家計は 赤字路線        宇治谷明美(公務員)
・とりかえす! 還付申告 増税分         藤田  仁(公務員)
・年金に 無用の人が 大増税           野村とみ子(パート)
・賃上げで 明日が見えたら 大増税        畑中 誠治(全国一般)
・負け組みは 増える増税 減る所得        丸山 博之(団体職員)
・もうたくさん 国の赤字の 肩代わり       高瀬 清恵(会社員)

1.連合富山の政策制度要求実現と春季生活闘争との関わり
2.中小共闘センターの取り組み
3.結びに