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富山県経営者協会に「2020春季生活闘争に係る要請書」を手交
連合富山は3月6日(金)に富山電気ビルにて、富山県経営者協会の金岡会長に対し「2020春季生活闘争に係る要請書」を手交した。辻会長から「2020春季生活闘争は、2014春季生活闘争から6年連続してきている賃金引き上げの流れを継続し、すべての組合が月例賃金にこだわり、『底上げ』『底支え』『格差是正』をはかっていくが、取り巻く環境は、過去6年間とは大きく異なり、米中貿易摩擦や中東問題、そして新型肺炎コロナウイルスの蔓延により、景気後退の局面とも言われている。しかしながら、このような状況だからこそ、労使の踏ん張りで個人消費を拡大して景気拡大を維持するためにも、実質賃金の向上に向けて、重要な局面だと考えている。加えて働き方改革についても昨年、連合富山として加盟組織の好事例をまとめて共有化させていただいたが、本年4月から施行される『同一労働同一賃金』についても、県内労働者の働く環境を良くしていくために先行事例を取りまとめていく。直面する困難や課題は多いが、産業・企業の生き残りと健全な成長へ向けて、今ほど手交した申し入れの主旨に沿って会員企業の方々への指導をお願いする。」と挨拶した。
これを受け、金岡会長から「少子化が進み、人口が減少する社会ではこれまでと全く違う考え方が必要であると考える。経営者側も労働者側も、もっと想像力を働かせなければならない。一方、『春闘』を機会として労使による懇談や意見交換を行い、賃金引き上げなどについて一定のガイドラインを作っていくことは、重要であると考えている。今後も協議しながら、富山県の経済を共に牽引していきたい。」と挨拶を受けた。
引き続き、懇談会にうつり浜守事務局長から要請書の詳細について説明を行い、その後の自由討議では、「コロナウイルス感染症対策」「すべての労働者の立場に立った働き方」「生産性の向上」「同一労働同一賃金」等の課題について互いの認識を示し、意見交換を行い、懇談を終えた。