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2023春季生活闘争・闘争開始宣言集会開催
「くらしをまもり、未来をつくる」をスローガンに、2023春季生活闘争を闘い抜くため、連合富山としての闘争開始宣言集会を2月3日(金)にボルファートとやまにて開催した。
主催者を代表し、浜守会長が「先行きの不透明感が強まる中、連合富山は賃金決定の三要素(労働対価の原則・生活保障の原則・労働力市場価格)を踏まえ、労働政策委員会や構成組織と論議を重ね、要求水準を検討してきた。今次闘争等では、依然として日本の賃金水準は低位にあることに加え、昨年より急激な為替変動や物価急騰が著しいなど、これら課題を真摯に受け止め、継続的な賃金水準の改善に取り組み、組織内外へ波及させていく必要がある。また、賃金水準の改善が注目されているが、交渉は一時金、労働協約関連など多岐にわたる。連合富山は『人への投資』が個々人の能力を高め、企業の発展、経済成長につながるとの認識から、誰もが能力を最大限発揮できる環境を構築するためには、職場環境の整備や諸制度の拡充、働き方改革、教育、安全など、人に関わる諸施策すべてが『人への投資』と考えている。そして、5つの視点、①日本の構造的課題を正しく理解する(未来づくり春闘)、②物価高対策を労使で徹底的に議論する、③格差是正と生活支援対策、④付加価値の適正配分、⑤人への投資を通じて賃上げの機運を高め5%程度の賃上げ目標をクリアする、といった具体的な5つの視点で取り組みを進めていく。今次交渉は従来以上に社会的責任を果たさなくてはならない交渉になる。各加盟組織の労使が産業・企業の現状と課題、そして現場の実態を共有し、労使協議を強力に展開し、『生活不安、雇用不安、将来不安』の払拭と、すべての働く者のモチベーション向上に向けた積極的な『人への投資』を実現し、社会へ強いメッセージを発信していく交渉にしていきたい。また、連合は、今次闘争の位置付けについて『賃上げを基本とした経済の好循環の再構築にほかならない』と指摘し、『大企業だけでなく、中小企業やパート、契約社員なども含めて日本全体で継続した賃上げを実現できるようにしよう』と求めている。連合富山としても、めざす方向は同じ認識との考えで、経営者協会や各経済団体、さらには労働局に対して要請をし、課題の共有化をはかりたい。この状況下で、連合富山全体が同じ方向に向かって闘っていくことの意義は、極めて大きい。是非、これらの内容を踏まえて、企業間での労使交渉に臨んで頂きたい。また、富山県議会議員選挙の取り組みが本格的に始まっている。組合員一人ひとりの政治活動への関与を高めるためには、組織内議員の「存在価値」を広く理解・共感してもらうことが必要である。連合富山推薦候補者4名全員の当選に向けて、構成組織・加盟組織・各地協が一丸となって闘いを進めていかなければならない。ご理解とご協力をお願いする」と挨拶した。
続いて、長事務局長から2023春季生活闘争方針の要旨を説明した後、中野副事務局長からは連合富山の取り組みとして、①業種別共闘連絡会議の取り組み、②要求提出と決着への取り組み、③回答引き出しと決着に向けた交渉配置、④社会的キャンペーン「連合アクション」と連動した取り組み、⑤労働政策委員会の今後の取り組みについての5点について提案し、全体で確認した。
引き続き、5つの業種別共闘連絡会議の代表者による決意表明、労働政策委員会の宮崎委員長による闘争開始宣言を読み上げ提案し、全会一致で採択された後、2023春季生活闘争勝利に向け、宮崎委員長のガンバロー三唱を行い、闘争開始宣言集会を終了した。
<決意表明者>
◇金属共闘連絡会議/自動車総連/スズキ部品富山労組 沼田 一幸
◇化学・繊維・食品製造等共闘連絡会議/JEC連合/三菱ケミカル労組北越支部富山分会 片口 景介
◇流通・サービス・金融共闘連絡会議/UAゼンセン/全アルビス労組 石川 智之
◇交通・運輸共闘連絡会議/全自交労連/富山交通労組 中島 信二
◇インフラ・公益共闘連絡会議/JP労組/JP労組富山県連絡協議会 佐伯 誠